高松地区探訪

Flash版 | 夕張探訪記
1949年から1977年までの長期にわたり、坑内から出たズリ(石炭を取除いた不要な土砂、ボタとも言われる)をベルトコンベアで奥地へと運んでいた炭鉱遺産が、高松地区に残されている。
かつて炭鉱から観光へと歩みを進めて来た夕張ですが、高松地区のこの場所は、華やかな観光施設と隣接しながらも、時の流れと共に炭鉱時代の記憶を自然に埋もれさせて来ました。
夕張の自然は、夕張岳に代表される太古から続く自然と、廃墟と自然が融合して作り出す郷愁に満ちた光景があり、どちらも夕張らしい魅力と言えます。
危険箇所が多く、気軽に散策を楽しめる場所とは到底言えませんが、あくまで自己責任で、比較的危険が少ない白糸の滝まで足を延ばされてはいかがでしょうか。
尚、白糸の滝周辺は頭上からの落石に注意、足元およびズリ山は崩れやすく危険、そして野生動物にも注意が必要です。
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夕張で最も大きいズリ山を目指して、高松地区を探訪する。
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夕張希望の丘(旧郷愁の丘ミュージアム)に残る案内板、今回は別の経路から探訪する。
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映画「北の零年」のオープンセットの方向へと進む。これは人道橋の跡のようだ。
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北の零年オープンセットと高松跨線橋、この写真の反対側に舗装された広場がある。
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高台に古い櫓が見える場所が目印、何に使われた櫓なのかは不明だ。
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広場の右奥から、小川に沿って上流へと進む。
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さっそく炭鉱遺産を見つけた。ズリ捨線と関係ありそうな同時期の人工物だ。
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ズリ捨線の方向へと溝が続いている。
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ほどなくズリ捨線を象徴するコンクリート製の橋が見えてきた。
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小川の向こう側は、かつて小鳩保育園があった場所にあたる。
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この路線に敷かれたベルトコンベアで、1日最大1,300トンの土砂が運ばれた。
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ズリ捨線の先にはトンネルが見える。この向こう側に、目的地のズリ山がある。
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徐々に水音が大きくなり、白糸の滝が見えてきた。
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白糸の滝は小鳩の滝とも呼ばれ、小鳩保育園に通う子供達の遊び場でもあった。
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小さな滝だが炭鉱遺産の趣があり、なんとなくだが他と異なる雰囲気がある。
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秋の白糸の滝、写真は2008年秋に訪れた際に撮影したもの。
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紅葉に包まれた白糸の滝を想像していたが、期待どおりには行かなかった。
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周囲にはズリ山から運ばれた土砂が多く見られる。これが炭鉱遺産の趣の一因かも知れない。
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白糸の滝を後にし、高松ズリ山を目指す。
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足場が悪い、道沿いには雪融け水や大雨で削られた跡が各所に見られる。
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上り坂が一段落すると、ズリ捨線の橋が見下ろせる場所に出た。
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振り返ると坂の下には、白糸の滝がかすかに見える。
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遠くに見えていたトンネルも間近、手前の鉄管を伝うとズリ捨線に上がれそうだ。
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トンネルは意外と短く、出口からの明かりが見える。(トンネル内の写真は2008年秋に撮影)
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トンネル内部の様子。当然だが傷みが激しい廃墟である。
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トンネル内部から麓を望む。夕張希望の丘(旧郷愁の丘ミュージアム)が見える。
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トンネル内部の見学は自己責任で、頭上も足元も非常に危険です。
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ズリ捨線に上がらず、そのまま道なりに進むと、トンネルを迂回してズリ山へと道は続く。
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しかし、こちらの道は落石で危険だ。やはり細心の注意を払い、見学は自己責任で!
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古い送電線が見えてきた。トンネル出口までの迂回路は、もう少しで終りだ。
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トンネルの出口、ズリ山側に到着する。
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少しだけ坂を上ると、すぐにズリ山が見えて来た。
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静けさに包まれ、雰囲気が一変する。
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まるで別世界だ。時間が止まっている様な錯覚に陥る。
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ズリ山は墓標でもある。炭鉱事故で亡くなった方々の骨が、ここに埋もれていると聞いた。
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周囲に点在する炭鉱遺産は、草木に埋もれて自然との調和を始めている。
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2008年秋に訪れた際に撮影した高松のズリ山。
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この時も同じく、なにか特別な静けさに包まれていた。
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周囲の雰囲気に圧倒され、突然なにが静寂を破ったのか、すぐには理解できなかった。
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ゆっくりとズリ山を登るエゾ鹿を見つけ、やっと鹿の警戒音と分かる。
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安易な気持ちで足を踏み入れる場所ではない。鹿の警戒音が、そう伝えている様な気がした。